セキスイハイムといえば、CMでおなじみあったかハイムというイメージがあります。
でも、あったかハイムって一体なんなのでしょうか?
その答えは、セキスイハイムの全館空調システム快適エアリーによる1年中快適な室温で暮らせるお家です。

だけど残念なことに、建売だったわが家には快適エアリーが搭載されていません(泣)
その上、わが家は-20℃を下回ることもある日本随一の寒冷地に位置しています。
そこで今回は、快適エアリーを持たないセキスイハイムのお家でも寒冷地で快適に暮らせるのか?をわが家を使って検証してみます。

検証した日の気温はもちろん-20℃です(笑)
わが家の性能
まずは暖房に関するわが家の性能についてですがその前に、、、
私たちが住んでいる北海道を管轄する北海道セキスイハイムの標準仕様を簡単に説明します。
北海道セキスイハイムでは寒冷地に適応した家づくりをするために他地域のセキスイハイムとは異なる独自の標準仕様が用意されています。

例をあげると、、、
・窓がトリプルガラス
・柱の室内側に断熱材
・天井や床の断熱材が厚い
などなど
もちろんわが家もこの標準仕様で建てられていて、他地域とは少しだけ違う仕様になってますのでご注意ください。
UA値(断熱性能)

北海道セキスイハイムのHPではモデルプランで0.36とありますが、わが家はそれよりちょっと低い0.38となっております。
断熱性等級で言うと、私たちはⅡ地域に区分される場所に住んでいるので、等級は5(ZEH水準)です。
これがどのレベルかと言うと、2022年9月までの最高等級(現在は等級7まであります)なので、十分高いと言える一方で、2030年からは等級5が最低基準になるため長い目で見ると大したことないとも言えるかもしれません。
C値(気密性能)
家の設計から計算できるUA値と違い、C値は家の完成後に現地で計測しなければ出てきません。
セキスイハイムではC値の計測が有料だったため、わが家は実施しませんでした。
ちなみに北海道セキスイハイムのHPではモデルプランで0.9以下とあります。
では、C値0.9がどうなのかと言うと、一般的にC値が1.0より小さいと高気密住宅だそうなので、まずまずの高さだと言えるでしょう。

そもそも鉄骨住宅は木造住宅に比べて、構造上UA値もC値も高めづらいので、一条工務店などの高性能木造住宅と比べると物足りないかもしれません
暖房機器

わが家の暖房は寒冷地に多いセントラルヒーティングです。
セントラルヒーティングはボイラーで温めた不凍液を各部屋に付いているパネルヒーターに巡回させることによって、家全体を暖める方式になります。

寒冷地以外の方には馴染みがないかもしれませんが、北海道ではエアコンよりも主流な暖房機器なのです
なぜセントラルヒーティングが寒冷地に多いのでしょうか?
その理由は、低温環境下ではエアコンの暖房効率が落ちるからです。
エアコンはヒートポンプ式と言って、外気から取り出した熱を利用して部屋を暖める方式なのですが、外気温と室温の差が大きいほどより多くの電力を必要とします。

0℃くらいしか下がらない地域と-10℃以下にもなるような寒冷地では消費電力が全然違ってくるそうです。
話をわが家のセントラルヒーティングに戻しますが、、、
わが家の暖房ボイラーはコロナのUHB-EG121になります。
パネルヒーター内の不凍液を暖められる温度は最大80℃です。

ちなみに燃料は灯油で、冬季は24時間運転させています。
また、パネルヒーターには室温を一定に保つサーモスタット機能が付いており、目盛りの数字1つにつき2度室温が調整できると聞いています。

普段の温度設定は以下の通り、、、
・暖房ボイラー:50℃
・リビング:目盛り6(22℃)
・主寝室:目盛り6(22℃)
・脱衣所:目盛り6(22℃)
・1Fトイレ:目盛り4(18℃)
・玄関:目盛り4(18℃)

各部屋の()は普段の室温です
検証
検証当日の気温

10年前に比べると-20℃を下回る日も随分減りましたが、この日は久しぶりに-20℃まで冷え込みました。

この位の気温になると一瞬で鼻毛が凍ります(笑)
では早速、各部屋の室温を見てみましょう。
各部屋の室温
リビング

室温:22℃
主寝室

室温:22℃
脱衣所

室温:22℃
1Fトイレ

室温:18℃
玄関

室温:18℃
考察
意外なことに、各部屋の室温は普段と何も変わらないという結果になりました。
この結果から考察するに、パネルヒーターには温度を一定に保つサーモスタット機能が備わっているので、室温が変わらなかった=暖房の出力にまだまだ余裕があるということでしょう。
普段の温度設定がもっと高かったら、暖房の出力が限界となり、普段の室温まで上がらないという結果になったかもしれません。
※とは言っても、ボイラーの最大出力が温水温度80℃に対してわが家では50℃で事足りてるので、室温30℃くらいなら全然イケそうですけど...

北海道では室温をもっと高めに設定して冬でも半そでで過ごす家庭も多いので、もっと高い室温もキープできるか試したいね!

小さな子供がいるから変な室温で実験したらダメ!

はい、、、
まとめ
いかがでしたでしょうか?
わが家の性能と室温設定であれば、-20℃まで冷え込むことがあってもいつも通りの快適な生活ができることが分かりました。
よって、わが家的にはセキスイハイム=あったかハイムで間違いないと言えるでしょう。
「うちの室温設定はもっと高いよ」という人もいるかもしれませんが、日本で最も寒いレベルである気温-20℃でもこの結果なので、UA値やC値が同じくらいの家であれば、恐らくどの地域にお住いでも寒い思いはしないのかなと思います。
ネットの情報(このブログもネットの情報の一つですが、、、)では、鉄骨住宅=寒いという評判が散見されますが、どうやらそんなことも無いようなので、安心して鉄骨住宅も検討してみて下さい。
余談
ここからは余談になりますが、わが家の冬の湿度と暖房費についてお話しします。
わが家の湿度
まずは湿度です。
パネルヒーターによる暖房はエアコンのように乾燥した空気を出さないので、比較的乾燥しづらいと説明されがちですが、わが家の湿度は平気で20%ほどになります(笑)
適切な湿度は40~60%と言われていますし、湿度が低すぎるとのどが痛くなってくるので、わが家では加湿器を置いています。
最初はLDKが17帖ほどなので19帖用の加湿器を置いたのですが、わが家はリビング階段で2階まで空間がつながっているからか40%もいきませんでした(泣)

・・・ということで同じ加湿器をもう1台買い足して、2台運転しています(笑)
これでようやくわが家の湿度は50%前後をキープできるようになりました。
リビング階段を検討される方は、こういった落とし穴があることにご注意ください。
ちなみに使っている加湿器はパナソニックの気化式のものです。
ヒーターを使わないので電気代が圧倒的に安い&お手入れも簡単なので、2台持ちですがあまり負担に感じません。
また、蒸気を出さないからかムワッとした湿気を感じず、とっても自然な湿度の感じになるのもお気に入りポイントです♪
わが家の暖房代
わが家の暖房は灯油を使っています。
この1月の暖房代は、、、
・灯油代:約35,000円
・電気代(ボイラーを動かすための):約4,000円
合計:だいたい40,000円
※暖房と給湯がどちらも灯油ボイラーなので、この暖房費にはお風呂を沸かす費用も含まれています。
以前住んでいたアパートでは基本シャワー生活&延床面積が半分以下にもかかわらず、今とほぼ同じ暖房代だったので、断熱性能の大切さを実感します(笑)
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