セキスイハイムは大手ハウスメーカーの一つですが、建売(分譲住宅)も積極的に販売しているのをご存じでしょうか。
ただでさえコスパ最強のハウスメーカーであるセキスイハイムをさらにお手頃価格で購入できるので、とてもおススメです。
かくいう私たちもハイムの建売を2023年に購入しましたが、値段・立地・設備・アフターサービスのどれもが充実した内容だったので即決でした(笑)
今回は私たちの推しであるセキスイハイムの建売について詳しくご紹介します。
構造・間取り
ハイムの建売と言ってもたくさんの種類があります。
しかも、ローコストな建売専用商品ではなく注文住宅と全く同じ商品が建てられているのです。
パルフェやスマートパワーステーションなどの鉄骨住宅もあればグランツーユーのような木造住宅もありますし、2階建てだけでなく平屋や3階建てもあります。
その中で最もよく見られる形式としては、鉄骨2階建ての4LDKです。
2階建て4LDKの内訳としては1階がLDKとプレイルームor和室が1つで、2階は子供部屋が2つと主寝室という構成が多いようです。
ハイムは鉄骨住宅を得意とするハウスメーカーなので、鉄骨がおすすめです
鉄骨構造の中に耐震性や耐久性に関するハイムの技術が注ぎ込まれています(後述)
外観
外観は良くも悪くもハイムらしい箱型形状であることがほとんどです。
箱型形状は坪単価や冷暖房効率の面でメリットがありますが、見た目に派手さがないので、好き嫌いがはっきり分かれるところでしょう。
わが家もまさに箱型2階建てですが、見た目にキュンとくることはないですね
ネットやSNSでもよく言われているけど、外観はハイムの弱いとこだよね
ハイムの木造住宅は洋風で可愛いから、鉄骨住宅でも再現できたらいいのに...
内装
建売は万人受けの間取りやデザインというイメージを持たれがちですが、ハイムは物件によって個性を出しているようです。
その中からいくつか実例をご紹介します。
建売っぽさを全然感じさせない素敵な住宅ばかりです
ハイムは建売の件数が多いので、是非HPをチェックしてみてください
同じくハイムの建売だったわが家についてもこちらの記事で中を公開しています。
土地・延床面積
土地の広さは土地値によって大きく変わっているように感じます。
都会など土地値が高い場所では30~40坪が多く、逆に土地値の安い田舎だと70~80坪が多いです。
北海道ハイムでは土地が200坪なんて建売も見かけました(笑)
また、延床面積はおおよそ28~35坪程度で、一般的な住宅の広さとなっています。
LDKは17~18帖が多いですが、20帖超えも最近はよく見かけます
立地
一般的に建売は売れ残りを防ぐため、立地の良い場所に建てられます。
ハイムも同様に、保育園・幼稚園、小中学校、駅・バス停、買い物施設、病院など暮らしに便利な施設が徒歩圏内(約30分)となる場所に建てることが多いようです。
時々、徒歩圏内に何もないような郊外部に立地していることもありますが、そうした場合でも街へ向かうコミュニティバス乗り場が近いなど何かしらの対策が考えられています。
設備
太陽光パネル・蓄電池
ハイムの設備は建売とは思えないほど豪華な内容となっています。
特に、太陽光パネルと蓄電池がほぼ全ての物件に備えられているのが一番のポイントです。
そもそもハイムは太陽光パネル搭載住宅の先駆的なハウスメーカーとして、約30年前から太陽光パネルを採用した省エネルギーな暮らしを提案しています。
そんなハウスメーカーなのでもちろん実績も豊富で、太陽光パネル搭載住宅の累積建設棟数は2022年3月末時点で22万件を超えています。
そしてこの省エネの取り組みは、建売に対しても積極的に採用されており、本来、ローコストで建てるために余計な設備は付いていないはずの建売にも小容量ながら太陽光パネルと蓄電池が搭載されています。
私たちも最初に太陽光パネルと蓄電池が付いていると知ったときはびっくりしました!
それだけで200万近く価値があるしね(その分お家も良い値段するけど…)
快適エアリー(全館空調システム)
建売にもハイムの全館空調システムである快適エアリーが採用されていることがあります。
快適エアリーは2009年から導入されているハイム自慢の設備であり、その採用率は50%を超えているようです。
※この快適エアリーこそがCMでお馴染み「あったかハイム」を実現する設備です。
また導入費用は1階だけで約100万円、2階にも導入すれば約200万円する高額な設備になります。
冷暖房&空気清浄器の快適な空気が全部屋にいきわたるから、すごく快適なんでしょうね
わが家の建売には採用されていませんでした(泣)
ちなみに、快適エアリーの建売への採用は地域性があり、例えば北海道ハイムでは採用されていません。
その他の地域でも必ず採用されている訳ではないようですし、採用率も地域によってバラバラです。
かなり魅力的な設備なので、快適エアリーが採用されているかどうかは要チェックです!
家具
ハイムの建売には家具付きの物件もあります。
わが家がまさにそうでしたが、総額40万程度の豪華な内容となっていました。
わが家に備え付けられていた家具の内容やメーカーなど、詳しくはこちらの記事に書いています。
但し、家具付きかどうかについても地域性が強く、なぜか西日本ではほぼ全くと言っていいほど家具が付いていません。
西日本ほど太陽光パネル・蓄電池の容量が大きかったり、快適エアリーの採用率が高かったりするのと関係があるのかもしれません
注文住宅との差
建売住宅と言えば、安かろう悪かろうのイメージがあるかと思います。
実際、ローコストメーカーの建売では建材のグレードを抑えたり、アフターサービスの期間を短くしたりして価格を抑えています。
人生100年時代で昔よりも長く家に住み続けるのに、長持ちしない家では不安です
しかし、ハイムの建売住宅は建材・性能・アフターサービスの全てがハイムの注文住宅と何ら変わらないのです。
ここでハイムの性能とアフターサービスについて簡単に説明していきます。
性能
耐震性
ハイムは軽量鉄骨構造を得意とするハウスメーカーです。
建売も軽量鉄骨構造で建てられており、耐震性の高い住宅となっています。
鉄骨ユニットのつなぎ目はボルトではなく、溶接による一体型の構造となり耐衝撃性にも優れています。
このユニットの耐衝撃性の高さを証明するために、ハイムでは工場見学会などでユニットを5mの高さから落下させる実験を公開しています。
そのような高さから落としてもユニットに歪み・亀裂が生じないということのようです。
もちろん耐衝撃性が高いということは、耐震性も優れているということを意味しており、阪神・淡路大震災や東日本大震災より大きな震度でも損傷しないことが実験で証明されています。
また、今後想定されている東海地震についても耐震性の検証がされており、こちらについても損傷しないことが確認されています。
私たちの住む北海道でも最大震度7を記録した北海道胆振東部地震があったので、耐震性は一番重要なポイントです
仮に100歳まで生きるなら僕らはまだ60年くらい生きるから、
大地震に遭遇する確率はかなり高いだろうしね
高断熱・高気密
最近のハウスメーカーはどこも高断熱・高気密を重視しています。
光熱費の削減はもちろん、暖かいお家はヒートショックなどの健康リスクを低減する効果もあるからです。
ハイムも当然、高断熱・高気密には力を入れており、特に日本一の寒冷地を所管する北海道ハイムは断熱材の厚さや窓ガラスの仕様について特別仕様を取り入れています。
この他にも、熱伝導率が高い鉄骨に特有のヒートブリッジを防止するため、鉄骨の内側に断熱性能の高いフェノールフォームを使用するなど、随所で断熱性・気密性を高める工夫が見られます。
北海道ハイムでは寒冷地ということもあり、本州よりも断熱性・気密性を表す指標であるUA値・C値の数値も高水準に設定されており、下記のようにモデルプランでUA値0.36、C値0.9となっております。
このUA値、C値がはたして高いのかどうかですが、高性能住宅を売りにした一条工務店ではUA値0.25、C値0.59とありますので、トップレベルに良いというわけではないようです。
そもそも鉄骨住宅はヒートブリッジや鉄骨の温度収縮で隙間ができやすいことなど、木造構造に対してハンデがあるので、一条工務店のような高性能木造住宅と比較すると断熱性・気密性については劣ってしまうようです。
とは言えハイムの家も十分に高断熱・高気密なので、
-20℃まで冷え込む地域に住む私たちも家の中では寒さと無縁の生活を送れています
鉄骨住宅=寒いみたいな話をよく見かけますが、私たちの地域で寒くないから大丈夫だと思いますよ(笑)
こちらの記事では、-20℃の日にわが家で室温測定した話を載せていますので、興味のある方はご一読してみてください
遮音性
ハイムでは遮音性を高めるためにさまざまな工夫を凝らしています。
交通量が多い地域のオープンハウスに行きましたが、窓を開けてもらうまで外で車が走っていることに気付かなかったくらい静かでした!
人口の多い街中で家を建てたい人にとっては遮音性の高さって大事ですよね
建物の外からの音だけでなく、中からの音に対しても対策がされています。
テレビやトイレの音などは確かに抑えられているなと感じます
足音もしづらいから、部屋に入った時にビックリされちゃうほどです(笑)
音の感じ方は個人差が強く、周囲の環境によっても異なるので、内見時にしっかり確かめておくことをおススメします!
耐久性
ハイムでは耐久性が高く、メンテナンス頻度が低い家づくりを得意としており、LCC(ライフサイクルコスト)の安さが魅力のハウスメーカーです。
一般的にローコストメーカーは建材のグレードを下げることで低価格を実現しており、10~15年に一度くらいのペースで大規模なメンテナンスが必要だったりします。
また、木造住宅の場合は特に建材の質が重要で、節の多い木材を柱や梁使用すると強度が下がり、建物に歪みが生じやすくなります・・・
一方、ハイムの場合は柱や梁はそもそも木材ではなく鉄骨のため強度が高く、鉄骨を保護するめっきもZAMという耐用年数が推定140年もあるものが使用されています。
私たちの住む地域は積雪量1mを超えますが、鉄骨の強度が高いため、無落雪屋根(平らな屋根)でも歪みの心配はありません
また、一般的な外壁は10年程度で外壁材のつなぎ目を保護するコーキングの打ち変えが必要になります。
コーキングの打ち換え自体は安価な作業ですが、作業をするために足場を組む必要があるため、そこそこの費用となります。
一方、ハイムの目地材はガスケットと呼ばれる乾式の目地材を使用しており、このガスケットの寿命は約30年と長寿命で、メンテナンス費用を大幅にカットすることができます。
アフターサービス
建売だからといってアフターサービスのレベルが下がるわけではありません。
注文住宅と変わらず、大手ハウスメーカー水準の手厚い保障を受けることができます。
ハイムの保障の大きな特徴といえば、60年間無料の定期点検を受けられることにあります。
60年程度の点検を実施することは大手ハウスメーカーでは一般的ですが、点検時に補修箇所が見つかった際はそのハウスメーカーで有償工事を行うことが延長保証の条件であることが多いのです。
補修工事の業者が指定なので、工事費が割高になる可能性もあります
相見積もりを取って、安い会社に発注したいよね
そのような条件付きの長期保証を設定するハウスメーカーが多い中、無条件で60年間も無料点検(しかも5年ごと)を実施してくれるのはかなり手厚いと言えるでしょう。
また、構造等の各種保証についてですが、こちらは点検時に適切な補修を実施することを条件に30年の長期保証がついています。
ただし、北海道ハイムはなぜか最長20年保証になっているから注意してください
窓ガラスや断熱材の厚さとかの標準仕様が本州より豪華な分、保証を薄くして調整しているのかな?
分譲地が多い
ほとんどの場合、ハイムの建売は分譲地に建てられています。
分譲地とは、大きな土地を不動産会社が購入して住宅を建てられるよう区画整理して販売している土地のことです。
例えば、HPの分譲ページではスマートハイムシティ(10戸以上)やスマートハイムプレイス(10戸未満)として紹介されています。
こうした分譲地であることにはたくさんのメリットがあります。
1.視線が気にならない
2.ご近所リスクが低い
3.キレイで機能的な街並み
1の「視線が気にならない」とは、周りがハイムの家なので設計の段階で外からの視線についても検討されるからです。
例えば玄関ドアや窓の位置をお向かいとずらして目線が合いづらいように作られています。
部屋の様子が見られるような配置だと落ち着かないからカーテン必須、でもそうなると部屋が暗くなるし狭くも感じます
2の「ご近所リスクが低い」とはどういうことかというと、ハイムの建売が子育て世帯に向けた4LDKが多いことと建売とは言いつつある程度値段が高いことが上げられます。
よくあるご近所リスクとして世代間ギャップと生活水準ギャップがあります。
世代間ギャップとしては、少し前に子供の遊ぶ声がうるさいと近所の高齢者から役所に苦情が入り公園が封鎖される事案があったように世代が異なると価値観や常識も違うことがあるため、トラブルに発展することがあります。
また、生活水準のギャップからくるリスクとしては、家庭崩壊していてその家周辺の雰囲気が悪かったり、地域のルールを守らない横柄な人がいたりなどがあります。
ハイムの分譲地であれば、このようなリスクを比較的避けやすいと思いますし、むしろ環境への配慮(省エネ)や災害意識の高さなどさまざまな価値観が近い人がご近所になる可能性が高いかもしれません。
3の「キレイで機能的な街並み」ですが、ハイムでは各分譲地にもコンセプトを持たせています。
例えば植栽や化粧格子などの外観にルールを設け、統一感のある洗練された街並みを作りだしたり、全戸が面する歩行者・自転車専用通路を作るなど、分譲地によって様々なコンセプトがあります。
他にも、太陽光・蓄電池などの創エネ・畜エネ設備だったり、浸透ます・クロスウェーブなどの水害対策設備だったりを全戸に配備し、街全体が災害時も安心して住み続けられるような機能性を持たせることもあります。
分譲地によって全然ルールが違うので要チェックです!
価格
ハイムの建売の中心価格帯は4000万円台前半です。
但し、建売には土地の価格も含まれているので、土地値が高い場所だと7000万円を超えることもあります。
※数は少ないですが、一部高級ラインでは1億円近い物件もあるようです。
私たちが建売購入当時、担当営業さんに聞いたところでは、土地を除いた価格は約3000万円を目安に設計しているとのことでした
値段的には一般的な注文住宅と変わらないくらいお高いですが、性能やアフターサービス、設備の豪華さを考えると割安だと思います
ハイムの建売を安く買う方法
ただでさえコスパの良いハイムの建売ですが、値下げされることがあります。
それは、時間経過による値下げです。
そもそも建売は薄利多売の販売スタイルなので、売れ残るくらいなら値下げしてでも売り切るのがセオリーです。
建売専業のパワービルダーでは完成から1,2カ月で値下げを行うこともありますが、ハイムでは値下げするまでに時間がかかります。
ハイムのHPで建売情報を調べてみたところ、おおよそ1年で100~200万円の値下げが行われるようです。
また、地域によって値下げの幅も異なり、都市部ほど値下げ額が大きい傾向が見られました。
このことについて当時、私たちの担当営業氏にハイムの建売はどうして値下げが遅いのか聞いてみたところ、
モデル住宅としてお客さんに見学してもらったり、打合せスペースとして使ったりできるから売却を急いでいないのです
ということでした。
確かに住宅展示場から遠い地域に住む人にとっては、近くにモデル住宅があれば見学に行きやすいものね
もしも運よく住みたい街にハイムの建売があって、それが1年程度経過しているなら、大幅値引きのチャンスがあるかもしれません
築年数はその建売の紹介ページにある物件概要欄から確認できます
但し、コスパの良いハイムの建売が1年も売れ残るということはそれだけ需要が無かったということです。
地域の相場より値段が高かった、家の前がゴミ捨て場だった、内装が人を選ぶものだった等、売れ残った理由を必ず確認しておきましょう。
また、注文住宅ほどの値引きとはならないようですが建売でも紹介割引がある地域もありますので、ハイムの紹介制度についても要チェックです。
ハイムの紹介制度についてはこちらの記事で紹介しています。
周りに紹介できる人がいない場合は私たちが紹介することも可能です
まとめ
ハイムの建売は太陽光、蓄電池、全館空調、家具など充実した設備を持ちながら、ハイムの注文住宅と変わらない性能とアフターサービスも有しています。
その上、比較的高価なハイムの家を一般的な注文住宅と同程度の価格で購入することができるので、コスパ最高の選択肢だと思います。
一方、既に完成している建売だけに自分の希望の間取りやインテリアを指定することはできません。
しかし、年間数万棟も建てているハイムだけに使い勝手の悪い間取り&ダサいインテリアとはならないでしょう。
この記事でハイムの建売に興味が出た方は是非ハイム公式HPの分譲情報も確認してみてください。
各物件の中身も詳細に見れるので、眺めてるだけでも楽しいですし、自分たちの理想の家が見つかるかもしれません。
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